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  進路指導〜プロへの道 第17回
 学年末が近づきました。第17回は,学級編成に伴い,新学年へのデータの移行方法について説明します。=2004.02.15=
《目次》
新学年へのデータの移行
1.学級編成と『win杉』
2.進級に伴うデータの組み替え
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新学年へのデータの移行
 進級に伴いクラス替えを行います。『win杉』は,学年をひとつのまとまりとして,学級と出席番号に基づいてデータを管理していますから,クラス替えに伴って学級・番号を変更しなければなりません。そのための専用機能が用意されています。また,学級編成をサポートする機能も用意されています。今回はそれらについて解説します。

1.学級編成と『win杉』
(1) 学級編成について
 中学校では,通常次の学年に進級するごとに学級編成し直します。これは生徒相互,生徒担任間の人間関係の固定化を(良し悪しにかかわらず)避けることが生徒の成長にとって有意義であると一般に考えられているためです。通常,各学級で学力分布を均質にすることを基本にして,様々な教育的配慮を払って慎重に編成します。
(2) 『win杉』のデータ管理と学級編成に伴う作業
 『win杉』は「1学年でFD1枚」のように,学年単位でデータ管理されます。したがって進級後の新しい学年のために,新しいFDなどの媒体または,空のフォルダが必要です。詳細な説明は次の項目で行いますが,旧学年のデータから,新学年のために持ち越しす項目があればそれを引き継いだ形で,新しい学級と出席番号に基づくデータを新しいディスクまたはフォルダに作っていくことになります。
 また『win杉』はその作業の中で,学力分布の均質化と新しい出席番号の割り振りに関するサポートを行います。その方法にも触れながら説明します。

2.進級に伴うデータの組み替え
(1) サンプルの選択と新学年移行の開始
新学年移行の開始 見本データに入っている「学級編成用」を例に説明します。なお,まだ「お試し版」になっていない場合は,新学年移行の機能は全く使用できませんので,必要ならば「次の番号をお知らせください」が表示されたら参照してお試し版開始用コードを取得してください。以下「お試し版」付属の見本データを使って説明します。
  1.  FDを入れずに『win杉』を開始します。「見本データ集」または「見本データ受信箱」を左クリックします。
  2.  次に1ページに入っている「学級編集資料」を左クリックすることによって選択します。
  3.  道具箱から[表移動操作]を選択。
  4.  続いて[※新学年移行※]を選択。
  5.  『win杉』上の学級編成には,「新学級」という名前の項目が必要です。項目は作られているが新しい学級番号が未記入の場合はこのように表示され,新しい所属学級割り振りの画面に進むことができます。
    5’項目「新学級」がまだ作られていない場合はこの表示です。「作る」を選択すると,「よみ」「新学級」「仮学級」「新番号」が作られます。
 もちろん,どの表からでも新学年移行を開始することができます。『win杉』は必要なデータを項目名から判別して処理するようになっています。ただし項目「よみ」は「よみがな」でも構いません。
 必要な項目があり,まだ新学級名未記入の場合に,次ページの学級編成サポート画面(並べ替え画面に[学級編成][自動番号]ボタンが追加された画面)が開きます。
(2) 学級編成の自動実行機能
学級編成作業のサポート 学級編成サポート画面では,学習成績の分布を均質化するという考え方で生徒を自動的に割り振ります。ここでは,学習成績を表す指標として,学年末の9教科評定合計を採用する例を取り上げます。
  1.  評定9教科計の列のセルを一つクリックします。
  2.  [学級編成]ボタンを左クリックします。これで「評定合計.9科」の値を均質化するように編成する設定をしたことになります。指標とする項目は数値項目ならどれでも選択できますから,「定期テストの2回分の合計」とか,「得点+評定×10」などでも(そういう表を作れば)自由に利用することができます。
  3.  その他のオプションを設定します。進級までの転出入による学級の増減があれば,[学級数+][学級数−]を左クリックします。指標として何らかの学年順位を使用する場合は[降順]を左クリックします。そして,[○順・○クラスで実行]を左クリックすると,「新学級」および「仮学級」の欄に自動的に学級が書き込まれます。次に参考事項を検討し,必要に応じて[入力]ボタンなどによって「新学級」の列の値を修正します。仮学級」の値で[整列▲]すれば,現時点での名簿を印刷して検討することができます。
  4.  新しい学級のメンバーが確定したら,新学級での出席番号が必要です。「よみ」が入力されていれば,[自動番号]ボタンによって出席番号を自動的に割り振ることができます。よみが同一の場合同じ番号が割り振られ,このボタン実行後にまとめて表示されますから,[入力]ボタンなどによって手作業で番号を修正してください。
 これで,旧年度の表に,次の年度に所属する学級とその中での出席番号がデータとして作成されました。以上の作業は新しい学年用にデータを組み替える準備であり,同時に学級編成作業の過程そのものです。
(3) 新しいディスクに新学年に旧学年から持ち越すデータを書き込む
新しい学年用データの作成 (2)で新学年移行の準備が整いました。いよいよ新学年用にデータを組み替え,新しいFDまたはFDの未使用の分割された領域に書き出します。
 まず,新しいフロッピーディスクまたはMOを用意してください。(または,[表移動操作]/[学年毎に分割]を利用して新しいフォルダを作っておきます)ここではフロッピーディスクをA:にセットして新しい学年データにする場合を例にとって説明します。
  1.  (IJBCと同じ操作です)
     [表移動操作]選択。
  2.  [※新学年移行※]を選択。
  3.  新しい学年の各学級在籍数が表示されます。もし問題がある場合,または学級編成を確定せずに,検討をなお継続する場合は[変更]を左クリックするとEに戻ります。
  4.  旧学年のデータから,新しい学年用に変換する表を選択します。複数の表を選択することもでき,「新学級」を書き込んだ表以外の表だけから選ぶこともできます。
  5.  このボタンで変換を実行します。
  6.  新学年用データ書き込みを開始します。ドライブを指定します。ここではフロッピーディスクA:を選択します。
  7.  着脱可能媒体の場合この確認があります。
  8.  変換済みの表を保存する位置を指定します。
  9. 指定し終わったら書き出しを実行します。ここで実際に変換済みの表を書き込みます。
  10.  書き出し終了後の表示。このまま[OK]を選択するとA:に入っている新しいディスクに書き込まれた内容を確認することができます。
  11.  「学級編成資料」を選択し,[計算]などで変換した結果を確認できます。項目「新学級」「新番号」はそれぞれ「旧学級」「旧番号」に自動的に変えることによって学級編成前の状態を示し,便宜を図っています。
 以上で新学年移行処理についての説明を終わります。
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