進路指導〜プロへの道 第16回 |
第16回は,中見出しファイルにおける,表示セットの切り替えについて説明します。また,関連して新関数「判定」を紹介します。=2004.01.31= |
《目次》 中見出しファイルの発展的利用 1.中見出しファイル内の,表示セット複数化について 2.新関数「判定」 ご質問・参考意見等はこちらへ |
1.中見出しファイルにおける,表示セットの切り替えについて |
(1) 中見出し表示セット切り替えの例
『win杉』と同時にダウンロードできる見本データを使って例を示します。
見本データの「公立受検合否予想資料」(3ページ)の選択から中見出しファイルの表示までは,第8回で説明済みですが,一応触れておきます。閲覧者の皆様が一層の理解を深めるために,お役に立てれば幸いです。 1 3ページにある公立受検合否予想資料をマウス左クリックによって選択します。 2 並べ替え画面を選択します。そして次のようにして相関グラフを表示します。 3の志望校が入っている列のセル(列内なら誰のデータでもOK)を左クリック。そして4[整列▲]を左クリック。以上は志望校別にグラフを作るために必要な操作です。 次に,5 x軸に指定する列のセルを左クリックした後,6[相関▲]を左クリック。続けて7 y軸に指定する列,そして8グラフに表示する記号の入った(記号を入れる)列を順に左クリック。これでグラフを表示するためのパラメータの指定は終了です。記号が入力されている全員がグラフ上に表示されます。 |
x軸,y軸の向きは,最初は右または上に向かって正の方向に設定されています。順位の場合数値が小さいほど優秀ですが,増加方向として適切な向きは,一概には言えません。増加方法は任意で設定できます。その操作を説明します。変更操作は,座標軸の目盛りに付加する数値の最大値または最小値の位置を(例の場合「90」)9左クリックします。すると入力BOX(数値が変更できます)が開きますが,数値の代わりにキーRを押すか,[R…逆転]のRを左クリックすると,座標軸の増減方向が反転します(10)。
BCで指定した志望校ごとにグラフを分けるために,11[対象別画面]を左クリックします。このとき,左上に中見出しファイルの内容が表示されています。中見出しの編集や機能切り替えは,12[基準表示]を左クリックします。 そして,いよいよ基準セットの切り替えです。13[基準表変更・削除]を左クリックで行います。 |
現在の中見出しファイルにある,基準値セットがすべて表示されています。上の段に,[活動中→]に続けて「公立一般受検用基準」とあるのが,現在使用中のセットです。下の段「公立推薦入学合否予測判定資料」は休止状態ですが,これを活動中に変更するのは,次の操作です。
14 「公立推薦…」を左クリック。(セット名を変更できる状態になりますが,今回のように活動中のセット選択の場合は変更しなくてもかまいません) 15 [活動中→]ボタンを左クリック。 16 「決定」を左クリック。これで,「公立推薦…」が[活動中→]に変更されました。 なお,見本ディスクの例では,「公立推薦…」の方は「:数値」の記述がないので,自動判定に使うことはできず,一覧印刷のためだけのセットとなります。 |
(2) 志望校別一覧表印刷の例
1 印刷範囲は対角線指定です。但し,氏名と項目名は必ず印刷されます。まず,印字範囲左上隅のセルを左クリックします。
2 次に,[印字]を左クリックします。 3 実際の印刷状態を表示させて確認したり,より詳しい印刷上の設定をしたい場合は[詳細指定]を選択します。 4 印字範囲右下隅のセルを左クリックすることにより,印刷範囲の指定を完了します。 5 中見出しファイルが存在する場合は,中見出しデータを使用するかどうかを選択します。[使わない]を選択した場合,セルに表示された志望校名がそのまま中見出しになります。 6 印刷上の設定を行う画面が開きます。[表示]を左クリックすると,印字見本を表示します。 |
印刷のイメージです。5で[使う]を選択した場合は,(1)で切り替えた基準セット(推薦用)を使っていることが判ります。
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(3) 判定基準セットの複数化
それでは,中見出しファイルに判定基準セットが1個しか作られていない場合に,もう1セット追加するにはどうしたらよいでしょうか。簡単に言うと,現在の判定基準セットをどんどん書き直していき,相関グラフ画面を終了するときに,これまでのセットはそのままにして,最後に同じ中見出しファイルの中の別セットとして保存します。
1 (1)1〜12で説明した方法で中見出しファイル操作の画面にします。そして,[B)番号指定編集]を選択します。 2 各志望校の中見出しの記述を,別セットとしての内容にどんどん書き直していきます。 3 番号指定編集を終了します。 4 相関グラフ表示画面を終了します。 5 一校でも中見出しを修正した場合は,このような選択肢が示されます。そこから[2 今までのセットとは別に保存する]を選択します。これで判定基準セットが複数化されました。その結果,新しく作ったセットの方が(1)15で選択したことになっています。以前からのセットに戻したい場合は,その部分で選択します。 |
2.新関数「判定」 |
(1) 「判定」関数の使い方 この関数は,2.01.04から登場したものです。中見出しファイル中の判定基準セットの数値に基づき,個別に志望校1校と1回以上のテストの結果をポイントに換算します。 ア この関数を実行可能にする条件… 中見出しファイルが作られていて,かつその内容が判定用の「:数値」の形式の記述を含むことが必要です。この条件が不成立ですと計算式を作っても実行できません。 イ 計算式の作成と実行… 単独の計算式による計算モードで説明します。 1 書き込み先を指定します。(書き込み先の列の1つのセル=誰のものでもよい=を左クリックします) 2 関数[男女]ボタンのところでマウス右ボタンをクリックし,表示された10個の関数から[判定]を選択します。(同ボタンが[判定]に変わるまで何回も左クリックしてもよい) 3 最初の項目は,志望校の入っている列です。その列の1つのセル=誰のものでもよい=を左クリックします。 4 続く3つの項目は,数値です。順に「何番目の:数値を利用するか」,「:数値1,数値2の形式で書かれた基準数値について,数値1の基準を満たす場合に加算する得点」,「同じく数値2の基準を満たす場合に加算する得点」をコンマで区切ってセット。[定数]ボタンを左クリックして開いた入力BOXにキーボードから数値を入力します。数値セットの終了は[Enter]キーです。 5 続く項目は,判定に使用するテスト結果の入った列です。「○○テスト」などの列の1つのセル=誰のものでもよい=を左クリックします。 6 2回以上のテストの結果を用いる場合も,同様に繰り返して指定します。 7 数式が正しく作られたことを確認し,[実行]ボタンを左クリックします。以上の操作で,関数値として判定ポイントが書き込まれます。 ウ 旧バージョンとのデータの互換性について… バージョン2.01.04で作った一連の計算式(次項参照)に「判定」が含まれている場合,バージョン2.01.02以前で[再生]するとその式に関してのみ「計算不能」のエラーが出ますが,他の式には影響は与えません。 |
(2) 一連の計算式を自動実行
計算画面の[再生]は,ファイルとして保存されている一連の計算式を自動実行するボタンです。保存された計算式を直接見たり,編集するには,[再生]ボタンの位置でマウスの右ボタンをクリックし,[計算式編集画面]を選択します。本体バージョン2.01.04以後の付属見本データ3ページ,「公立受検合否予想資料(U)」に「判定」関数を使った判定の例(左図)がありますから参考にしてください。
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