進路指導〜プロへの道 第13回 |
第13回は,12月の進路指導委員会への資料の用意と,面接指導計画について説取り上げます。なお,資料作成の具体的な方法は,特に「プロへの道」第4回を参照してください。=2003.11.24= |
《目次》 12月,1月の進路指導 1.進路指導委員会用資料の準備 2.面接試験対策の指導 ご質問・参考意見等はこちらへ |
1.進路委員会用資料の準備 |
(1) 進路委員会での検討に必要な資料 ア本年度進路希望の全般的傾向と今後の指導方針…進路先別希望人数と昨年度実績が比較できるよう一覧表にするとよい。それを受けた全般的な指導方針を必ず載せる。 イ本年度と過去1〜2年との学力の比較と合否予測基準表…過去の学力を重ね合わせた資料(第12回に方法を述べた)と,その結果導いた志望校別合否予測判定基準表。 ウ志望校別成績一覧表…作り方第4回参照。推薦希望・一般入試希望を別表にして,それぞれ検討材料として必要十分な項目をつけるようにする。 エ就職希望者・進路未定者・障害児学級…その他,家事手伝いや定時性のみ受験者,過年度卒業の針路変更者を含め,現在の指導状況を具体的に報告し,必ず学年在籍生徒全員が網羅されるようにする。 |
(2) 推薦用・一般用志望校別一覧表の項目の例
![]() 一般受験用については評定と主なテスト結果が中心です。ここには公立の希望校の欄はありませんが,つけておけば各生徒の進学希望の内容をよりきめ細かく検討することができます。 |
(3) 志望校別希望者一覧の表現の提案
![]() さらに,第10回で取り上げたように,前年度の結果を色を変えて表示すればさらに強力な表示になります。進路委員会で,画面を直接プロジェクターで表示して議論してもよいと思います。さまざまな方法を試してみるとよいでしょう。 |
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2.面接試験対策の指導 |
(1) 面接への準備は人間的な成長の場にする![]() ア 中学校生活での実績(学習,生活,部活動,委員会,特技等)で自信を持ってよい部分に気づかせ,将来への目標と,学びたいことが進路希望先で実現でき,やる気をもっていることを明確にさせる。 イ アの内容を適切に表現する力(文章,声,姿勢,視線の位置など)を身につけさせる。 以上です。「ノックして入る」とか「どうぞと言われてから着席する」などの作法は,それによって中学校卒業年齢にふさわしくTPOにふさわしい判断力をもっていることを表現するのですから,上記イに含まれます。 筆者としては,いわゆる「受験技術」のひとつとして矮小化された「How to 面接」の指導にとどまらず,生涯につながる人間的な成長を促す貴重な体験の場として生かしたいと考えます。その観点による指導計画の例を右に示します。 (2) 面接指導計画の例
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