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  評価評定〜達人を目指す 第5回
 評価評定シリーズ第5回は『win杉』の新しい機能を使って,並べ替え画面上で評価を行う手順について説明します。=2004.10.29=
《目次》
最終的な評価・評定の決定
サンプルを用いて作業の方法を紹介

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最終的な評価・評定の決定
(1) 評価・評定の決定に特に必要な作業
 観点別に集計した得点から,観点ごとの評価および教科の評定を決定する方法は,第2回で解説しました。観点別得点からA,B,Cへの変換にあたっての境界得点の設定は,基本的に事前の評価計画で定めてあります。しかし,すべての得点が出揃ってから改めて検討したとき,境界得点が不適切だったり,集計の重みを変える必要がでてきた場合,計算式に若干の見直しが必要になることも考えられます。その場合,「全体の成績分布を検討⇔計算式を修正しての再実行」を繰り返す作業が必要になります。
 そこで算出された評価・評定の分布を全体的に見る場合は,並べ替え画面が便利です。しかし,計算式の修正・再実行を行うためには,従来のバージョン(2.01.11未満のバージョン)では一度並べ替え画面を終了してから計算画面に切り替えることが必要で,操作が煩雑でした。最新バージョン(2.01.12以後)では,その不便さを解消するために,並べ替え画面から簡便な操作で直接計算式を実行できるようにしてあります。今回はこの新しい機能の使い方を説明します。
 
(2) 今回の解説に使用する表
最新の見本データのダウンロード 『win杉』まだインストールされていない場合は,ホームページ内の体験版ダウンロードから「お試し版」を取得してください。インストールすると,『win杉』本体と同時に今回説明する表を含むサンプルデータも使用できるようになります。また,サンプルデータだけを更新する場合は右の図のように,「見本データの展開」だけにチェックを入れて[実行]をクリックします。
 今回使用する表は,4ページ目の「1学期評定04版a」(計算式の実行は行わず,結果の欄は空白のままになっています)と「1学期評定04版z」(計算式を実行し終わって結果がすべて埋まっています)です。
 
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サンプルを用いて処理方法を紹介
(1) 表の選択
使用する表を選択する 杉システムを起動すると,右図のように,ハードディスク内の『win杉』用データ(のグループ)が表示されます。今回のサンプルは見本データ集または見本データ受信箱に入っています。
 「C:\Sugidのディスクは,次の領域に分割されています」…[見本データ集]を左クリックして選択します。
 下の段の青紫色の部分の表示…[4 評価・評定]を左クリックします。目的とする表はここに入っています。そして[1学期評定04番a]を左クリック。この表が今回のサンプルです。(すでに計算が終わった表を見る場合は[1学期評定04番z]を左クリックします)
 下部にある道具箱の表示…道具箱から[並べ替え]を左クリック。これが全体の得点や成績の分布を見ながら,計算を実行するための画面です。

 並べ替え画面では,[整列▲]や[整列▼]である項目の値について並べてみることができます。また,整列された項目について[集計]を実行すれば,各値ごとの人数を知ることができます。新しい機能である計算式の編集・実行は[強力]クリックで得られる機能の中に入っています。次の項で具体的に説明します。
 
(2) 計算式の修正および実行
計算式の修正・実行の方法 強力…左クリックすると,並べ替え画面の拡張機能画面が開きます。この画面でも基本的な並べ替えをして見ることができます。
 計算…左クリックすると,計算式編集画面になります。

 計算式の編集は,基本的な方法としては,計算式を組み立てる要素(項目名,定数,計算の種類,重みなど)の表示の上にマウスをもっていき,左ボタンを押さえ,ボタンを押さえたままで式に書き込みたい位置までマウスを動かし,左ボタンを離すと,その位置に書きこまれます。[挿入/置換]のボタンで,「置換」にマークがついているときには記述が置き換わります。「挿入」にマークがついている場合は今までの記述の間に新しい記述が入ります。
 また,バージョン2.01.12からは操作方法の代替として右クリックしてポップアップメニューから選択する方法が新たに加わりました。これは,計算式の記述の書き替えたい位置(または挿入したい位置)にマウスを移動して右クリックする方法です。するとポップアップメニューに項目名,計算の種類,その他の項目が表示され,そこから記述を選択します。これによりスピード感にあふれた操作が可能です。
 
(3) 計算式の編集および実行
範囲を指定して貼り付ける この項では観点別評価に,A,B,Cを設定するときの境界値を変更する場合を例にとって説明します。
 数値の記述<右クリック>…「30,60」とは,それぞれ評価Bを得られる最低得点,評価Aを得られる最低得点を意味しています。「30」のところにマウスをもってきて,右ボタンをクリックすると,ポップアップが表れ,選択肢が表示されます。
 そこでマウスを移動して「数値設定」までもってくると,さらに定数なのか,重みなどなのかを選択するポップアップがさらに表示されます。この場合は「=定数」を選択します。

※ その他,表記の通りのさまざまな機能が選択できますが,ここでは詳しい説明は省きます。同じポップアップ上にある「解説」などをクリックすると参照できます。
 入力ボックス…キーボードから直接数値を書き込むことによって値を変更できます。(数値入力終了は,[Enter]キーを押してください)
 また,[][]キーによって表示中の数値を増減できます。コンマの後ろの「60」を増減したい場合は,[]キーで60のところに入力カーソルをもってきておいて,[][]キーを押します。このようにして簡単に境界値に修正を加えることができます。いずれにしても,新しい値になったら[Enter]キーを押します。
 [式実行]ボタン…計算式を実行して,評価の結果を書き込みたいときに左クリックすると,ただちに基本的に計算式全部を実行します。もし,計算式全部でなく,その一部分だけを実行させたい場合は予めで「実行範囲」によって実行開始位置と同終了位置を設定しておきます。
 [計算終]…このボタンで強力並べ替え画面に戻ります。そこで全体の評価の分布を見て,問題があれば評価の境界値などを変更するために再び[計算]ボタンをクリックします。
 
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